THE ORDINARY BOYS『MAYBE SOMEDAY』
THE ORDINARY BOYS『MAYBE SOMEDAY』 ジ・オーディナリー・ボーイズ『メイビー・サムデイ』
SNOOZER #043 - 2004年4月号 164ページ 文:田中宗一郎
目の覚めるようなデビュー・シングルだ。
言ってしまえば、何の変哲もない2分21秒の王道ブリティッシュ・パンク。クラッシュの ❝ホワイト・ライオット❞ を思い出さずにはいられない、勢いまかせのパワー・コード。アメリカ人が聴いたら大笑いするに違いない、見事なクイーンズ・イングリッシュ。フリップ・サイドは、ストーン・ローゼズの1stアルバムを経由したバーズ風イントロから始まる。スミス? キンクス? いや、やっぱり思い出すのは、あのバンドだろう。
このところ、そのセックス・ピストルズっぷりにますます拍車がかけるリバティーンズを眺めながら、「あと、ジャムみたいなバンドも出てきたらな」なんて風に感じたことがあるなら、この1枚のシングルは、一瞬にして君を魅了するに違いない。
フロントマンのプレストンは、テレキャスター・カスタムを掻き鳴らし、幸運のピンクのシャツをスタイリッシュに着こなす、21歳。会社勤めを1年で放り出して、かつてビリー・ブラッグが労働党を支援したように緑の党を支援したいと語る、労働階級の熱血児だ。
プロデュースは、スティーヴン・ストリート。ブラーの2ndアルバム『モダン・ライフ・イズ・ラビッシュ』とジャムの『オール・モッド・コンズ』が合わさったような、鮮烈なデビュー・アルバムを間違いなく作ってくれるだろう。激期待。
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まさかの公式動画なし・・(個人でアップしているのはありましt
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http://www.littlemore.co.jp/magazines/snoozer/issues/2004041891.html
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※改行は適度に云々
以上。