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ザ・ボゥディーズ『JUST BE COOL』

ザ・ボゥディーズ『JUST BE COOL』 THE BAWDIES - JUST BE COOL

SNOOZER #081 - 2010年10月号 133ページ 文:田中宗一郎

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THE BAWDIES - JUST BE COOL

アルバムの興奮も冷めやらぬまま、ボウディーズが新たなシングルを上梓。しかも素晴らしい。現在のバンドの勢いと成熟を見事にパッケージすることに成功した、新たなアンセムの誕生だ。

もうイントロからして完璧。洒落た和音のギター・カッティング→ベース→ドラム・フィル→ギターの単音リフと、4つの楽器が新たに重なってくる度に身震いがするほど。曲調的には変わらぬ60年代R&B/ソウル・マナーだが、bpm120台半ばにテンポをグッと抑えつつ、ビートルズの ❝エヴリバディ・ゴット・サムシング・トゥ・ハイド・エクセプト・ミー・アンド・マイ・モンキー❞ を彷彿させる、2倍に刻み、裏拍を強調しまくった超強力なベースラインが、跳ねまくるグルーヴをぐいぐい牽引していく。しかも、3分11秒の間、新たなブレイクに次ぐブレイク、新たな展開に次ぐ展開で、一瞬たりとも弛緩させない。どす黒いROYのヴォーカルとファルセット・コーラスの対比もいい。2ndヴァースから入ってくる、まるでビリー・プレストンが弾いてるようなエレピもいい。曲中盤のブリッジではストーンズの ❝悪魔を憐れむ歌❞ 風の展開で曲のムードをガラッと変え、最後のコーラスのさらなる爆発を準備する。もう最高。あとはホント歌詞だけ。

1年以内に時代を代表するアンセムを書いて下さい。てか、書ける。

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JUST BE COOL

www.youtube.com

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SNOOZER #081

http://www.littlemore.co.jp/magazines/snoozer/issues/20100817245.html

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以上。